当たり前が一番難しい

今週、風邪を引いていたこともあって、水曜に初不登校しちゃいました。

まあただの欠勤だあね。でも気分は不登校だった。

何かいろいろ考えすぎて、嫌になって。

そういう時にいつも思い出す必要があるなーと思うのは、まず自分の状態を整えるのが一番大切、ということ。

すごく当たり前のことなんやけど。

人のために何かしてあげたいと思ったり、人をケアしようと一生懸命になりすぎて、自分自身のケアがおろそかになるのはよくあることかもしれない。

でもホンマは、自分自身の状態が整っていてこそ、軸がしっかりしててこそ、人や社会に対していい影響をもたらせるもんなんやと思う。

だから、人をケアするために、自分をきちんとケアしたいなー。

 

正直、当たり前やと思ってることが一番難しい。

自分で出来てるって思ってることでも、省みてみるときちんと出来てないことも多い。

駒ヶ根の講堂に書いてあったように、「うしろ姿」でリードできるようになりたい。

自らの身を持って示すこと、”Lead by Example”ってこと。

それを意識せずにもできるようになること。それはホンマに一瞬一瞬マインドフルに行動してこそ、実践できるものなんやと思う。

当たり前を、がんばりませう。

ファミリア

こんにちは。

コスタリカにおける青年海外協力隊員の住居はホームステイです。

私がお世話になっているのは初老の夫婦のお宅。成人した娘が4人居て、その内の1人が半同居しています。一番上の姉は旦那と10代前半の子供3人と同じ街に住んでいて、よく家族で遊びに来ます。

コスタリカは動物好きの人が多く、ペットを飼っている家も多い印象です。

ここの家庭も例にもれず、懐かない番犬1匹、プードルが入った中型犬が1匹、雄鶏1羽、小鳥が1羽、そして気まぐれすぎる猫が1匹います。

すごく庭も広く、綺麗なお家です。

 

住居探しに翻弄する隊員も居るようですが、私は、前任者からホームステイ先も受け継ぎ、何一つ不自由することなくのうのうと暮らしています。

 

この間の土曜日の夜、ファミリア主催の前任者の送別会がありました。

ビンゴしたり、ピニャータしたり、食べたり、飲んだり、踊ったり。すごく楽しい会でした。

最後にはファミリアのメンバーそれぞれの、前任者に対するメッセージをシェアする時間もありました。すごく愛されてるなーと思いました。

まあ私はここに住んで3週間しか経っていないし、2年間分の想いというのがどういうものか知っているわけではないけれど。

でも私も高校2年の時にアメリカのメリーランド州に交換留学して、1年ホストファミリーと生活した経験があります。

今回、みんなのしている話を聞いて、私も昔のことが思い出されて、泣けてきちゃいました。笑

交換留学を終えて8年が経ち、今までいろんなことがあったけれど、私にとってアメリカのホストファミリーは本当の家族のようにかけがえがない存在になりました。

ここでもそんな関係が築けそうだなという確信と同時に、そういう風に当たり前に受け止めている自分に対して戒めの念を感じています。

また、アメリカのファミリーや、今まで出会ってきた人々に対してより一層の感謝の気持ちを持ちつつ、接する必要があると思っているところです。

これからどういう2年になっていくのか。すごく興味深いです。

 

ところで、そんな感傷に浸っている中で言うのも恥ずかしい話ですが、ピニャータの中に入っていたキャラメルを食べたら、犬歯が真っ二つに折れて、取れました。

コスタリカ生活始まって早々の歯抜けババア生活。ここで歯医者体験できる機会に感謝しつつ、治療してきたいと思います。

ではまた。

信頼関係

こんにちは。

当たり前のことかもしれませんが、私は最近、信頼関係というものの大事さを痛感することが多いです。

 

政府と国民について考えるにも、仕事するにも、笑いにも、叱るにも、お酒の席での振る舞いなんかにおいても、信頼の度合いや、距離感を測れることが大事なんやなーって思います。

 

①「笑い」というものにおいて、人をネタにするということが難しいのはもちろんやと思いますが、自分をネタにして笑ってもらうこともすごく高度なことやなって感じてます。

(てか自分をネタにするってのは結構自己肯定感が強くないとできないことやなとも思いますが、それはまた別の話。)

自虐的なことを言って、笑ってもらえるというのは、相手に「笑ってOK」という認識を持ってもらっていてこそやから。その信頼関係、雰囲気作り無しに自分をネタにしても、「痛い奴」になるだけなんやなーって思っている今日この頃。

 

②「叱る」という行為についても、ある程度の信頼関係がないと出来ないものなんやなーと思います。相手が自分の言葉をちゃんと受け止めてくれるという信頼が必要。自分の意図したことが伝わるという確信があってこそ。人に自分の正直な意見を伝えるということは難しいことですね。

 

③仕事における信頼関係。

前任者からこの街についての知識等はある程度引き継ぐことができるかも知れません。だからと言って、そのまま彼がやっていた仕事をそのまますんなりできるかと言えばそうではないなあと感じます。(語学上の課題等は別にしても。)

それは現在行なわれていることが、2年分積み重ねられてきた彼自身の信頼に基づいた活動だから。

幸いなことに、この街において、そしてここの市役所においては、前任者のおかげで、JICAボランティア一般に対する信頼自体はかなり厚いです。

それにしても、前任自体の勝ち取ってきた信頼というものを私がそのまま踏襲できるわけではないし、ここからの活動をスムーズに行っていくためには、私自身が一刻も早く人々の信頼を勝ち取る必要があると感じます。

 

そんな訳で信頼関係についてよく考える日々が続いてます。

 

もっともっと精進します。ぬるま湯に浸かってる場合ではない。

ではまた。

Onenessとは

こんにちは。

私は「環境」というレンズで世の中を見ることの利点の一つは、「ノンゼロサム」な捉え方ができることだと思っています。

正直この世界を「ゼロサムゲーム」として捉えるのはもう古いんじゃないかな。

まあそういったリアリズムの視点や、そのイージーさも理解はできますが。

つまりどういうことが言いたいかというと。。。

権威やパワーで物事を捉えるリアリスト的考え方であると、常に世界はゼロサムゲームとして捉えられています。世界においてのバランスは常にプラスマイナスゼロで保たれており、他国・隣国が「力・金・物」を得ることは自国にとって不利だという考え方です。他者が自分に無い何かを得ることや、他者の成功は自動的に自分にとってマイナスになるという言い方もできると思います。

しかし環境の分野においては、世の中をもっとノンゼロサムとして捉えることができるでしょう。例えば、隣国の大気汚染改善はその国においてプラスになるだけではなく、自国にとってもプラスになると言えます。地球温暖化・気候変動においても、一国の勇断は他の国にいい影響を及ぼします。そういった面で、環境という分野は世界中の国がより密接にお互いを感じ、協働する機会を与えてくれると感じています。

まあもちろん先進国・途上国間での利害や意見の不一致などの新たな亀裂も存在はしますが。

ノンゼロサムな捉え方や、もっとWIN-WINを求めるというのは私は個人レベルでもすごく必要なことではないかと思っています。

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ここからはちょっと「スピリチュアルかも」。

禅的な話かもしれませんが、自分と世界の間、自分と他人の間には実は明確な仕切りが存在していないという考え方が存在します。「自分は自分」、「あなたはあなた」というのは錯覚にしか過ぎないかもということ。私の分子もあなたの分子も一緒にこの物理世界を構成しています。つまり自分は他人の一部であり、他人も自分の一部ということ。「わたしはあなた、あなたもわたし」ということかなと思います。

そう考えると、他人の成功・幸せを望むことがもっと自然に感じられてくるのではないでしょうか。人の成功は自分の成功である、と私は思います。その人が努力して、発明したり、出世して、世の中をよりよくしていってくれているのです。自分だけでは成し遂げられないことができる、そんな可能性がすごく素敵ですよね。

そしてこの世界における、自分自身の幸せの重要性も気づかされます。一人一人の心の中が幸せ・平穏であることが「幸せな世界」の実現に直結するからです。

 

ではまた。今日はそんなところで。

自分の役割

こんにちは。

ここグレシアの街に来て1週間。

どういう活動をしていたかと言いますと、まあ正直まだ何の活動もしていません。

どの隊員も着任してから1ヶ月程は様子見のことが多い様です。

協力隊と言うと、新規でやっていくというのをイメージされる方も多いかもしれませんが、実は私は2代目です。

前任者(初代)の方が、引き継ぎのために3週間半ほど残ってくださっており、非常に助かっています。

協力隊においてはこのように実際に現地で引き継ぎが行われることの方がレアなようなので、とても幸運です。

初代ではない隊員としては、前任者の積み上げてきたものという快適さが存在する中で、協力隊らしい「開拓者精神」や「自分色」とのバランスをどうとっていくかという独特の課題があると感じます。

引き継ぎをしていただいている身としては、前任者のやってきた職務・活動内容について知れるだけではなく、前任者の人間性やどういう考えをもって各活動を行ったのかという背景等も知れることが、これから自分自身が活動していく中で非常に参考になると感じ、顔が見える引き継ぎの大きな利点ではないかと思います。

またすでに前任者が築いてきた関係性やネットワークにそのまま入っていけるという点も、スムーズに活動を開始するために役立つと考えます。

しかし同時に、現地コミュニティーにて、前任者の語学力・能力・業績・人間性と、自分のそれとを比べられる可能性もあり、また前任者の行ってきた活動を受け継ぐか受け継がないかというところで人間関係の問題が生じるケースもあるでしょう。

そういった意味で自分色をどこまで保てるか、効率の良い活動を心がけつつも自分らしさをどう生かしていくかというのが、おもしろいところだと感じています。

実際、私自身も、前任者の方が残された様々な業績の中に自分が入っていくということにプレッシャーを感じる部分もあります。

自分というちっぽけな存在が、ここで、2代目としてどこまでできるのか。非常に興味深いです。

この1週間はとても濃い体験で、引き継いでいただいていること、アシストしていただいていることに幸せを感じています。

また、このようにお膳立てしていただいたということは、「0から1に」した前任者の業績の前で、「1から10にする」という2代目の役目・責任を感じ、またそれだけ可能性に期待・投資がされているということに対する感謝でいっぱいです。

今は、この2年間で、どう「1から10に」していけるのか、非常に楽しみに感じています。

では。

環境教育という職種

こんにちは。

青年海外協力隊にはいろんな職種があり、私は環境教育という職種で派遣されています。

グリーン系(自然保護等)とブラウン系(廃棄物・リサイクル)とに大きく分かれ、ブラウン系の中では市役所等の公的機関に派遣されるのが大部分であると感じます。人によってNGO等に派遣される場合もあるようですが。

私もブラウン系の例にもれず、ここグレシアの市役所の環境課が勤務先です。

リサイクル、ゴミ分別、(高倉式)コンポスト普及、学校や住人への環境教育等が私の主な活動内容になると思われます。

正直ここコスタリカは平和国家としてや環境立国で知られているので、技術面は別にしても、日本が学べることがたくさんあるのではないかと感じます。

生物多様性で知られている国だけあり、やはり発信がうまいことも伴って、グリーン系では世界的に注目されています。

しかし、ブラウン系ではまだまだ様々な課題があると言えるでしょう。国・環境省からの要請を各市役所が個別に対応している状況であり、正直人が足りていないのが現状だと言われています。

まあ環境教育という分野について、本当にグリーン系・ブラウン系と簡単に二分化して考えるべきなのかということに関してもまた議論の余地がありますが。

では。

自分の街にきて

こんにちは。

私がコスタリカに来てもう6週間ほど、そしてこれから2年程の間働く街グレシアにやってきてから、もう1週間が経とうとしています。

ここグレシアは人口8万人程度の街で、首都サンホセから1時間程度の場所に位置しています。

街の中心にある美しいメタルの教会が、グレシア人の誇りです。また、サンホセ等他の街に住む人々からも、気候や景観が素晴らしいと大評判。

人々もとても温かく、こんな街で2年間も生活できることに幸せを感じています。

ちなみにグレシア(Grecia)というのは、スペイン語で「ギリシャ」という意味で、それに因んで、街の住人は自らのことを”griego(ギリシャ人)” と呼んでいるんです。でもまあ正直、街の外に出ると、「私たちgriegosは」という風に言わないと、本当のギリシャ人のことを言っているのか、グレシア人のことを言っているのか非常にわかりにくいという難点があるんですが(笑)

ここにはコスタリカの他の街にはないスラング等もあるので、そのうちにもっと分かるようになってから発信していけたらと思います。

では。